事件は、午前2時を少し回ったとおぼしき時刻に起こった。
暗闇の中、『クシュン、クシュン、クシュン・・・』
どこからか、かすかに聞こえる、怪しい音。
続けざまに、三連発鳴ったかと思うと、しばしのインターバル(間のこと)。
真夜中に静寂が戻ったかと思うと、今度は、八連発。前にも増して激しく続く。
半睡状態から完全に意識を戻し、原因をつきとめるべく、立ち上がり部屋に明かりを灯す。
『ぎゃあ〜』
リビングのフローリングに飛び散った血痕(けっこん)が点々と・・・。
迂闊にもmomoが寝ている間に、怨恨(えんこん)による惨劇が繰り広げられていたのか。
立ちつくすmomoの足元に、左鼻から血をたらしながら近づいてきたのは、“小町娘”そのヒト、もとい、その猫だった。
後日談。
小町娘(♀猫マリア)の診察結果。
少々の風邪を伴う鼻炎(つまり鼻血ブー)。
命に別状なし。
怨恨による流血事件ではないことが判明。
日頃から不仲説のある殿(♂猫ピーター)の嫌疑はここでようやく晴れることとなる。
あとがき。
少し話《少々の脚色》を作りました。
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